こんにちは、ドンキーです。
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設計事務所って何してるん?
建物をデザインしたりしてるんでしょ!他にもなんか仕事してるん?何してんの?
教えておくんなまし!
このような疑問を持たれている方にぜひ見ていただきたいと思います。
順番に見ていきますので是非ご覧ください。
建築の設計事務所=建築士事務所
まず基本となるのは、
設計などの行う業務には建築士法に定められている[建築士]の資格が必要で、
同じく建築士法で定められている[建築士事務所]の登録をしないと業務をすることができません。
つまり、設計事務所とは建築士資格を持った人が働いている建築士事務所ということになります。
建築士についての詳細は、こちらをご覧ください。
設計事務所は大きく分けると三種類
・意匠設計事務所
・設備設計事務所
・構造設計事務所
大きな事務所では、すべての業務を同じ事務所内で行うこともありますが、
今回は意匠設計事務所についてまとめていきます。
意匠設計事務所の主な業務内容
設計事務所の主な業務は次の内容になります。
その他、敷地調査や建物の調査、マンションの定期報告など多岐にわたる業務があります。
ピックアップした内容について、一つづつ見ていきましょう
敷地のプロデュース
敷地のプロデュースとは、企画設計ともいわれます。
例えば、駅前の空き地商業ビルが計画されているような場合があります。
その商業ビルを建てる為に、次のようなことを考えていくことになります。
・どれぐらいの大きさのビルが建てられるのか
・どのような業種のビルにすれば人々が集まるのか
・周りにはほかにどのようなビルがあるのか
・そのビルを建てるための法令や条例はどのようなものがあるのか
・役所と打ち合わせを重ねていく
・予算をもとに収益の計算を行う
マンションや住宅など、建てたい建物が決まっている場合でもどれぐらいの大きさの建物が入るのかなど検討することはいろいろあるんです。
テレビドラマで例えると、”どの俳優さんに出てもらってどんな役を演じてもらってこんなセリフを言ってもらおう”みたいな感じでしょうか。
まさに、敷地のプロデュースですね。
建物の設計・監理を行う
建物の設計(基本設計・実施設計)
建てる建物の大きさが決まると、具体的にどのような内容の建物になるのかを決めていくことになります。
ワンルームマンションを設計する場合で見ていきましょう。
条件は次のような感じです。
・洋室は7帖以上
・トイレとお風呂は別々にする
・キッチンは二口ガスコンロ
・玄関にはシューズボックスを設ける
・窓はできるだけに面採光にする
などなど
すでに決まった大きさの建物に、かたちを調整しながらそれぞれ必要な要素を落とし込んでいくわけです。これを“基本設計”といいます。
みなさんがイメージされているデザインをするはこのあたりになるかと思います。
具体的な部屋の要素がまとまれば、その後もっと具体的な図面を書いていきます。
この図面は、見積もりの図面・各種申請に使う図面・工事の検討に使う図面として使用される図面を作成しています。
この部屋の壁紙はこんな感じにしましょうとか、キッチンはTOTOのこのキッチンを使おうとか、ここのドアは木製・ここは鉄製にドアにしましょうなどなどです。
より具体的に建物がイメージ出来上がってきますね。
これを“実施設計” といいます。
(実際に工事に使う図面は、“生産設計”という工事段階に作成される“施工図”というものになります)
監理とは
図面が完成すると、その図面を使って確認申請等必要な諸申請を進めていきます。
(確認申請については次の章に示します)
さあ、いよいよ工事のスタートです。
設計者は工事業者から提出される施工図を見ながらその建物が実施設計図通りになっているかを確認していきます。
また、現場やメーカーさんによって図面が作成されていくなかで設計図とは違う内容で工事を進めないといけない場合が出てきます。
建物のオーナーに変更についての承諾を取りながら、変更した内容が法律に適合しているかや元の設計図の意図から逸脱した変更内容になっていないかを確認していきます。
これを、“監理”といいます。
工事費用の監査
設計図面が作成した実施設計をもとに、工務店が工事にかかる費用を見積もってもらいます。
その見積金額が正当な価格なのかを確認していくのも設計事務所の仕事の一つです。
正当な価格になっていない場合は、工務店に対してその内容について質問をして、必要に応じて金額を是正してもらう場合もありますよ!
法令に関して役所(建築主事等)と認識のすり合わせや相談
法令に関しては、役所側の方々と法の解釈を擦り合わせながら建物が適法なことを確認しながら進めていきます。
建築主事にについてはどうぞこちらからご確認ください。
確認申請などの各種申請代理業務
建物を建てる場合は行政や消防保健所などいろいろなところに建物を建築する事について書類を提出して確認してもらったり許可をもらったりしなくてはなりません。
住宅の設計を行う場合では、以下のような申請が必要になります。
・確認申請
・消防法の許認可等の申請
・住宅性能評価申請
・地区計画の届け出
などなど
原則すべての建物に対して必要になる確認申請をはじめ、いろいろな申請を建物オーナーの代理で申請を行う業務も設計事務所の業務となります。
確認申請についての詳しい内容はこちらをご覧ください。
最後に
一連の流れを見ていただき、設計事務所の仕事について理解を深めていただけたかと思います。
これから家造りをされるかたや、建築を志されている方々など、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
他の記事では、住宅に対しての情報や、アウトドアを通じた生活の改善情報をたくさん作成しています。
是非是非、そちらの方もよろしくどうぞ!!
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